3 posts tagged “blogger”
Twitter Night、その後の BlogTV で流れた Evan Williams と Joi の Skype Video インタビューを YouTube で眺めつつ、Evan Williams のこれまで、を振り返ってみるとしましょう。当方の昨年秋の Vox エントリー、も御参照。Twitter は、Evan 目論み通りの indie corp に育ちつつある事が、この半年を振り返ると良く理解出来ます。
Blogger 創業者の Evan (Williams) のブログ evhead is tinkering で、同氏が起業に関わっていた Odeo を買い取る形で、新たに Obvious 社を立ち上げた経緯が the birth of obvious corp. というエントリーで、詳しく語られている。PodCasting 事業の Odeo 社の展開はそれほど順調には行かなかった様だが、Odeo 社を買い取り、さらに Odeo 社の社内プロジェクトから始まった、リアルタイム・ステータスを携帯電話等で交換可能とする twitter も手に入れて、Evan がより活動し易い形で再起業した様子が理解出来る。Blogger をともに立ち上げた Biz Stone も加わって、創造的な活動が期待出来そうだ。Obvious 社の詳しい事業内容は説明されていないが、evhead の最近のコンテクストを読むと、推測は可能だ。
the birth of obvious corp の中にある同社が目指すビジネス・モデルは、
Build things cheaply and rapidly by keeping teams small and self-organized.
Leverage technology, know-how, and infrastructure across products (but brand them separately, so they're focused and easy to understand)
Use the aggregate attention and user base of the network to gain traction for new services faster than they could gain awareness independently
とある。少数チームのプロジェクトをそれぞれ別ブランドで立ち上げ、Obvious はこれらサービスのアグリゲーターとして機能しようとしているのではないか。その後のエントリー、knowing when to hold'em では、最近 Yahoo! や Google に買収された Web 2.0 系スタートアップの売却時期の是非について同氏の考え方を述べている。今後成長が見込めるスタートアップは、売却先起業か得られるであろう具体的な支援内容と、独立運営した場合の成長性を良く見極めた上で売却時期については熟考すべき、という同氏自身の Google への Blogger 売却経験も含めた考察は示唆に富む。Alexa 上の長期 PV 変遷グラフ上で売却時期をプロットしている考察は、参考になる。
そして、一番新しいエントリーの、indie corp。Yahoo! に買収された flickr、Google に買収された Blogger がそれぞれ、"indie corporate" として、親会社からは独立したブランドとして成功を収めている点に着目している。自身で全ての Odeo / twitter の資産を買い取り、Evan が全てをコントロール可能な新企業としてスタートを切った Obvious 社は、Evan が求める理想、"a lot of freedom, and ton of creativity, working with people I respect and like, and pursuing ideas that are just crazy enough to work" を追求しながら多くの Web サービス・ブランドをスピーディに立ち上げて行く事になるのだろう。
Web 2.0 系ベンチャーが狭いネットワークの中で相互に行っていたマッシュアップを、1企業の中でよりスムーズに統合し、ブランドはそれぞれ別々ながらも全体として大きなユーザーを持つ事になる、「スタートアップ・アグリゲーション」。全てを小規模組織にして、機動性のあるサービス立ち上げを目指す、そういう方向になるのではないだろうか。Bubble 2.0 を超える事が可能な Web 2.0 企業モデルのひとつとして、今後も注目して行きたい。
今ならもう時効なので話しても良いのだろうが、2002年の終盤、Neoteny の投資担当として Pyra Labs (Blogger 開発・運営会社) への投資検討を行っていて、当時 Pyra Labs 社長の Evan との打ち合わせを通じ、その革新的で創造的な思考スタイルと、独立心の強い様子に圧倒される様な印象を持った。その検討の最中に同社は Google に買収されてしまったのだが、それが結果的には Neoteny の Six Apart 社への投資 (Six Apart History 御参照)につながり、そして当方自身、Google という企業の強みをより真剣に考え始めるきっかけとなった。Evan の新活動はまた、当方にとってもより創造的なスタートアップ企業のあり方を考える上で、良い刺激になる。
TypePad のブログ、B-log Cabin TP にここ数年慣れ親しんで、最近 VOX を使い始めたものの完全に移行するという事にもならず、どの様に使い分けるか考えて来たのだが、なかなか結論が出なかった。B-log Cabin TP (ちなみに "B-log Cabin" とは、Blog と Log Cabin (丸太小屋)の造語)の方は趣味的ブログと割り切って、eGadget 関連記事を中心に書いている。以前は並行的に Blogger を利用してビジネス系切り口の記述を続けていたのだが、ブログ上で仕事内容に深く触れる事がやや困難な(笑)前職に移ってからしばらくは、Blogger 側のエントリーを休止していた。その後、今の会社に移って半年以上が経過。ここ数ヶ月はサンフランシスコ周辺を中心とする海外のスタートアップ企業への投資・インキュベーション活動で忙しい日々が続いていたが、新環境での活動ペースが掴めて来た事も有り、本 VOX 側では日々の仕事の中での気づき等、あまり肩肘張らない程度で、ビジネス系の記述を増やして行く事にしよう。という事で読み分けの程、宜しくお願いします。