8 posts tagged “sixapart”
最近クチコミ・ビジネス系の会合に参加する事が多いのだが、気になるのは、「クチコミ・マーケティングを成功させる為に、早期に有名ブロガーを束ねないと」という主旨の発言をするマーケ、セールス担当の方が散見される事。ブログ・ビジネスの世界に長い方ならどなたでも良く理解している事だが、有名ブロガーになればなるほど、「束ねられる」等という表現からは遠い世界で自由に活動している。発想力・創造力が非凡で、自律的に発言・行動出来るからこそのアルファ・ブロガーなので、外部からの力で集められるという事は、あり得ない。グループ化する場合でも、Onedari Boys の様に相互信頼をブログを通じた On/Off のコミュニケーションで十分に築いた仲間同士で、緩やかに集合するのみで、第三者により恣意的に集められるネットワークは、このビジネス領域では脆弱である。Neoteny での Six Apart 社への投資、そしてその後の Google 就業体験を通じて確信を強めたのだが、この世界では技術的にも、ユーサビリティ的にも「圧倒的」(これが重要。多少リードしている、という程度ではダメ。)に良いものを、スピードを上げて各国のユーザーのニーズに沿って開発出来れば、大きな金額をかけた キャンペーン等打つ事無しに、強力なクチコミ起点となる初期ユーザーは自然に集まる。最近の Twitter サービスでの日本国内ユーザーの増え方等を見ていても、それを強く感じる。全く宣伝等も無いし、米国製で日本語対応は弱い新アプリだが、ネットのクチコミで急速にユーザーが増えている。以前 Orkut が十分な日本語化を行う前に mixi が登場し成功した様に、Twitter もまた日本市場対応スピードを上げないと、国内で Twitter の良い部分だけを真似するサービスは必ず登場してくる事だろう。クチコミ・ビジネスモデルは、簡単に国境・言語を越えるが、本格サービス立ち上げの為には国内の潜在ニーズを見極めたカスタマイズのタイミングやスピードが極めて重要だ。そして、その潜在ニーズに最も敏感なのが、著名ブロガー。彼らのニーズに響くサービスの早期提供こそが、第一義、となる。ブログ界隈のビジネスが注目されている今だからこそ、謙虚に基本に立ち返る事が大切だと思う、今日このごろ。
1週間の Bay Area 取材を敢行した BlogTV Bay Area 編、9日放映分、16日放映分がそれぞれ YouTube にアップロードされています。MXTV での放映を見逃した方、MXTV を視聴出来ない地域の方、是非ネットで御覧下さい。(MXTV は、BlogTV に関しては Creative Commons ライセンスにて YouTube にオフィシャル・アップロードしている珍しい TV 局ですので、御安心を。)Bay Area で活躍している日本人コンサル、エンジニアの皆さん(渡辺さん、奥井さん、江島さん、宮川さん)、活気あふれる Silicon Valley (Google, LinkedIn, Etology) / SOMA (South Of MArket - Technorati, SixApart) 地区ベンチャー企業各社の「イマ」が Peacedelic の Mac 使いの方々により、うまく編集されています。(お忙しい中、取材に御協力頂いた皆様、本当に有り難うございました。)
BlogTV の撮影クルーが、北海道(札幌)、神奈川県(慶応藤沢キャンパス)、スペイン(マドリッド)を経て、ついにネット・ビジネスのメッカ、San Francisco Bay Area への突撃取材を先週敢行しました。各所から御協力を頂いて(急なお願いにもかかわらず、有難うございました!)、わずか5日間でかなりの数のホットな方々をカバー出来た様です。放映は3月(毎週金曜日午後10時から MXTV。YouTube にも Upload 予定。)ですが、予告編はこちらの BlogTV 公式サイトでどうぞ。
この予告編を見るだけでも、LinkedIn 創業者の Reid Hoffman、Technorati の David Sifry CEO、Six Apart 創業者の Ben & Mena(と愛犬)、日本人で Silicon Valley に渡ったキレ者エンジニアの奥井さんが登場、西海岸の事業創造エネルギーが伝わって来ますね。この他にも、先日の NHK スペシャルでも踏み込めなかった Google Mountain View 本社社屋深部へカメラが潜入(Google Japan の皆様、御協力有難うございました!)、JTPA の渡辺千賀さんにも出演頂く等、貴重な映像が多々あります。Director & 撮影のフジヤスさん、コーディネーターの Fumi さん(ペイエリア取材のエントリーはこちらで)、御苦労様でした!これから膨大な量の撮影テープを Mac で編集、大変でしょうが頑張って下さい、Peacedelic の皆様。
なるほど、リクルートのエンジニア向け求人広告企画だったのですね。これは面白い。(でもオフィスでこのページを開くのにはためらいもあるな。(笑))
テックハニー“きゃんち”の突撃☆会社訪問 Vol.11
「 自社開発ブログ「Vox」が生み出す仲良しな職場 」
MXTV の BlogTV で、fon が紹介されています。YouTube に MXTV 局公認で画像もアップロードされていますので、詳しくはこちらの BlogTV 公式サイトを御覧下さい。同日の BlogTV では、Six Apart の関さんも登場、ガジェット・ブログと VOX についても語っていますね。その映像はこちらに。
米 Six Apart 社創業者の一人、Mena と赤坂の Six Apart Japan オフィスで久しぶりに遭遇。明日は大手町で開催される、Business Blog & SNS World で Keynote Speaker を務めるとの事で、相変わらず忙しく動き回っている様です。Six Apart の新サービス、VOX には、Mena が実現したかった、パーソナル・メディアの未来像がぎっしり詰まっているので、まだの方は是非、お試しを。
Blogger 創業者の Evan (Williams) のブログ evhead is tinkering で、同氏が起業に関わっていた Odeo を買い取る形で、新たに Obvious 社を立ち上げた経緯が the birth of obvious corp. というエントリーで、詳しく語られている。PodCasting 事業の Odeo 社の展開はそれほど順調には行かなかった様だが、Odeo 社を買い取り、さらに Odeo 社の社内プロジェクトから始まった、リアルタイム・ステータスを携帯電話等で交換可能とする twitter も手に入れて、Evan がより活動し易い形で再起業した様子が理解出来る。Blogger をともに立ち上げた Biz Stone も加わって、創造的な活動が期待出来そうだ。Obvious 社の詳しい事業内容は説明されていないが、evhead の最近のコンテクストを読むと、推測は可能だ。
the birth of obvious corp の中にある同社が目指すビジネス・モデルは、
Build things cheaply and rapidly by keeping teams small and self-organized.
Leverage technology, know-how, and infrastructure across products (but brand them separately, so they're focused and easy to understand)
Use the aggregate attention and user base of the network to gain traction for new services faster than they could gain awareness independently
とある。少数チームのプロジェクトをそれぞれ別ブランドで立ち上げ、Obvious はこれらサービスのアグリゲーターとして機能しようとしているのではないか。その後のエントリー、knowing when to hold'em では、最近 Yahoo! や Google に買収された Web 2.0 系スタートアップの売却時期の是非について同氏の考え方を述べている。今後成長が見込めるスタートアップは、売却先起業か得られるであろう具体的な支援内容と、独立運営した場合の成長性を良く見極めた上で売却時期については熟考すべき、という同氏自身の Google への Blogger 売却経験も含めた考察は示唆に富む。Alexa 上の長期 PV 変遷グラフ上で売却時期をプロットしている考察は、参考になる。
そして、一番新しいエントリーの、indie corp。Yahoo! に買収された flickr、Google に買収された Blogger がそれぞれ、"indie corporate" として、親会社からは独立したブランドとして成功を収めている点に着目している。自身で全ての Odeo / twitter の資産を買い取り、Evan が全てをコントロール可能な新企業としてスタートを切った Obvious 社は、Evan が求める理想、"a lot of freedom, and ton of creativity, working with people I respect and like, and pursuing ideas that are just crazy enough to work" を追求しながら多くの Web サービス・ブランドをスピーディに立ち上げて行く事になるのだろう。
Web 2.0 系ベンチャーが狭いネットワークの中で相互に行っていたマッシュアップを、1企業の中でよりスムーズに統合し、ブランドはそれぞれ別々ながらも全体として大きなユーザーを持つ事になる、「スタートアップ・アグリゲーション」。全てを小規模組織にして、機動性のあるサービス立ち上げを目指す、そういう方向になるのではないだろうか。Bubble 2.0 を超える事が可能な Web 2.0 企業モデルのひとつとして、今後も注目して行きたい。
今ならもう時効なので話しても良いのだろうが、2002年の終盤、Neoteny の投資担当として Pyra Labs (Blogger 開発・運営会社) への投資検討を行っていて、当時 Pyra Labs 社長の Evan との打ち合わせを通じ、その革新的で創造的な思考スタイルと、独立心の強い様子に圧倒される様な印象を持った。その検討の最中に同社は Google に買収されてしまったのだが、それが結果的には Neoteny の Six Apart 社への投資 (Six Apart History 御参照)につながり、そして当方自身、Google という企業の強みをより真剣に考え始めるきっかけとなった。Evan の新活動はまた、当方にとってもより創造的なスタートアップ企業のあり方を考える上で、良い刺激になる。